Saturday, December 28, 2013

シリコンバレーの歴史を振り返ってきた

8月に、一度サンフランシスコに出張する機会があって、その時に Computer History Museum (所在地:マウンテンビュー)に行こうと思いつつ、行けなかったので、年末の休暇中に行ってきました。

ちょっと寄り道してシリコンバレーの始まりの地、パロアルトへ


朝一でサンフランシスコを出発して、カルトレインに乗ってマウンテンビューに行く途中で、パロアルトで途中下車。「シリコンバレー始まりの地」へ行ってきました。



皆さんは、シリコンバレーがどのように始まったかご存知ですか?実は私あまり知りませんでした。半導体産業から始まったことは知っていて、ぼんやりとインテルが初期の企業かなとか思っていたのですが、旅行ガイドによるとコンピュータメーカーとして日本でも有名なヒューレットパッカードが最初の企業とされているようですね。

創業者のDavid Packard と William Hewlett がヒューレット・パッカードを設立したのが、1938年。若者2人がガレージで起業してというあたりは、その後の Mictosoft / Apple / Google など
シリコンバレー発起業が起業した時の形態の一番最初なわけですね。

(インテルは1968年なので全然新しい企業でした。すんません。)

その当時のガレージは歴史遺産として保存されています。下はその説明を書いているプレート。


ちなみに Wikipedia によると最初の製品は音声発信機(製品名;HP200A) だそうで、最初に購入したのが、あのウォルト・ディズニー・スタジオで、映画館の音声システムに使われたそうです。ほー。

コンピュータの歴史の展示としては世界最大級の Computer History Museum


続いて、Computer History Museum です。こちらは Google 本社があるマウンテンビューにあります。パロアルトからは電車で12分にありました。



そしてこちらが Computer History Museum のおもての写真。中は撮影してませんので、あしからず。


中はコーナーが20個あり、チャールズ・バベッジの機械式から始まり、コンピュータにまつわる技術開発の歴史がものすごい展示されています。純粋に半導体とかコンピュータだけじゃなくて、ゲームとか、テクノとか、UI(マウス、キーボード)とか、AIとか、新しい話題ではウェブとか。コンピュータ産業に関連する話題を網羅しているようでした。単なる機器や資料だけでなく、各コーナーについてかいつまんで紹介するビデオが分かりやすくてなかなか素晴らしかったです。

私は1時くらいに入って、あまりに展示が多すぎるので、一度、おやつ休憩を取って夕方4時くらいまでいました。それでもちょっと見きれないぐらいの量があるので、時間のある時に半日くらいかけてきましょう。。

どういう展示があるかはサイトでも見られますが、だいたいどういうものがあるか、パンフレットを見ながら、いくつか例を挙げておきますね。コンピュータ好きなおじさんホイホイな内容でした。


  • シリコンバレーの歴史系
    • IBM Disk Drive, 1956
    • Hewlet Packard, Founded in 1939
    • Intel and Microprocessor, Intel founded in 1968
    • SRI Sharkey and the Robot, 1969
    • Xerox Alto, 1973
    • Atari Pong Prototype, 1972
    • Apple I, 1976
    • Palm Pilot, 1996
    • Google Server System, 1999
  • スティーブ・ジョブスがらみ
    • Xerox PARC, 1979
    • Pixar Image Computer, 1986
    • Breakout, 1978
    • Apple I, 1976
    • Apple II, 1977
    • Apple Mackintosh, 1984
    • NeXT Cube, 1990
    • iPod, 2001
    • iPhone, 2007

とりあえず挙げてもきりがないくらいたくさんあります。子供もたくさん来てましたが、これは完全にコンピュータ大好きおじさん向け、あるいはコンピュータ産業の成り立ちなど歴史面に興味ある大人向けでしょうね。

なにより興味ある方はぜひ行ってみてください。かなり引き込まれますよ。

Monday, December 23, 2013

アメリカの会社では、やはり Merry Christmas とは言わないようだ

アメリカでは Holiday season ということで、これから休暇に入る人、あるいはCEOから休日を楽しくお過ごしください的なメールがたくさん来ていました。

いちおうひと通り見ましたが、先日のブログに書いた通り、やはり Merry Christmas とは言わないようですね。

アメリカではなぜ12月を「Christmas season」ではなく「Holidy season」と呼ぶのか?

クリスマスはキリストの生誕を祝う日であり、社内にユダヤ人の方もいらっしゃるようなので、Merry Christmas とメッセージを送るのはよろしくないのでしょう。「My best wishes to you for a great holiday.」といった宗教色を廃したメッセージが多いようでした。(メッセージを出している本人がキリスト教徒ではない可能性もありますが)

いろんな国の方、宗教の方、いらっしゃるので、相手の宗教に気を使う必要があるんですね。Season’s Greeting カードを出す場合も相手の宗教が分からない場合、宗教色を廃したカードを送るのが一般的だそうです。

日本ではあまり気にしたことがない類の話なので、一種のカルチャー・ギャップに驚きました。

Saturday, December 21, 2013

年末年始は家族とサンフランシスコ観光

今まで、徳島の実家以外に、大阪・東京・宮城・愛知・アヌシー(フランス)に住みましたが、(アヌシーを除き、)私が引っ越した先には必ず親が遊びにきます。娯楽のない田舎の老人の数少ない楽しみです。邪険にするのもかわいそうなので、相手はしてあげます。

さて、今回は年末年始に私が帰省するのではなく、家族(親+兄)がサンフランシスコに来ることになりました。これまで僕が家族を引率して海外に行ったことはありますが、家族が自力で海外に行くのは初めてです。

さて皆、サンフランシスコに来られるでしょうか?テレビ番組の「はじめてのおつかい」の親側の気分ですね。大丈夫かな・・・。気になるのは入国審査ですが、とりあえず入国審査官向けの英文メモを送っているので、それを見せてもらう作戦にしました。

滞在期間は5日間です。その間にサンフランシスコ市内観光(ユニオン・スクエア、チャイナタウン、フィシャーマンズワーフ、ゴールデンゲートブリッジ)、ディズニーランド(LA)、僕の自宅で寿司・たこ焼き、などを予定してます。

家族の相手は毎回すごい疲れますが、今回は海外で迎えるわけで。さらに輪をかけてしんんどそうです。。。さて何事もなく済みますように。


(ちなみに、なんでこの年になってディズニーやねんと思いますが、兄が行ってみたいと言い出しました。知り合いに「ナパバレートレイン」いいよって言われたんですが,,,食事と景色見えるだけでもナパの方が良さそうですよね。。)

Wednesday, December 18, 2013

アメリカではなぜ12月を「Christmas season」ではなく「Holidy season」と呼ぶのか?

(季節ネタなので、BGMをお楽しみください。)




 アメリカは Thanks Giving Day(11月最後の週の木曜日)以降お正月にかけて Holiday season というそうです。Holiday season になると職場もうちのアパートも玄関にクリスマスの飾りを始めますし、3週間らいの休暇にはいる方もいて、もう仕事どころではなくなっています^^;



この時期になると Season's greeting card というのを贈り合う習慣があるそうで、僕も大家さんに送ってみたら、大家さんからも可愛らしいカードが届きました。うれしいです。




ちなみに、ここで本題に戻り、豆知識です。この時期をHoliday seasonと言うのはユダヤ教徒のお祭りやアフリカ系アメリカ人のお祭りと時期が重なるためです。Christmas season というとユダヤ教徒やアフリカ系アメリカ人のお祝いを無視することになるので、Christmas season とは言わずに、Holiday season というそうです。最近知って勉強になりました。

  • ハヌカー(Hanukkah):ユダヤ教の年中行事の一つ。マカバイ戦争(紀元前168年 - 紀元前141年)時のエルサレム神殿の奪回を記念する。2013年は11月27日から12月5日まで。
  • クワンザ(Kwanzaa):アフリカ系アメリカ人のお祭り。公民権運動が盛んだった1966年にマラナ・カレンガ氏(学者・アクティビスト)によってアフリカンアメリカンとしての誇り・文化・歴史・伝統を祝うために作られた新しい祝祭。12月26日から1月1日まで。

Political correctness (政治的な正しさ)が徹底してます。アメリカらしいっすね。

Saturday, December 14, 2013

ウクライナ軍団、ヘブライ語軍団、中国語軍団に囲まれて職場でマイノリティすぎる。。。。

今の勤務先は本社がサンフランシスコにありますが、開発や品質の拠点がヨーロッパの東西数カ所とサンフランシスコ本社にあり、もちろんマーケティングやセールスの部隊は世界各地(北米・ヨーロッパ・アジア・アフリカ)にいます。

(ここ10年くらいよく聞く「グローバル企業(活動拠点を一つの国家に置かずに複数の国にわたって世界的に活動している営利企業)」というやつですね。)

拠点があちこちにあるし、サンフランシスコ自体が国際的な街だからでしょうか、サンフランシスコ本社にはとにかく色んな国の人がいます。誰がどこ出身かはいちいち聞きませんが、アメリカ生まれのアメリカ人以外に、少なくともウクライナ人・イスラエル人・ドイツ人・フランス人・イタリア人・中国人がいることが確認できました。(親が外国人だけどアメリカで生まれている人はアメリカの移民法上、アメリカ人です)

おそらくアメリカ以外の拠点での会話は現地語が使われている可能性もありますが、社内の公のコミュニケーション(文書、会話)は全て英語です。どこの国の人であろうと、英語です。皆さん、さすがアメリカの企業に雇用されているだけあって、多少の母国語なまりがあろうと流暢です。(それが最低条件なので当たり前ですね)。

ただし、母国語が同じ人が一定数集まると、その人達の母国語で話し始めることがよくあります。日本で、東京にいると基本的に標準語で話すけど、同じ地方の人と飲み会すると方言で話すみたいな感じでしょうか。

そして、私の席の近くは三大派閥(ウクライナ人・イスラエル人・中国人)があり、彼らは母国語が同じ(あるいは英語と同等くらいに話せる)場合、母国語で話し始めます。本格的に皆が雑談し始めると、何を言っているのか全く分からないので、一人取り残されたようになり、久しぶりに英語が全くできなかった大学の頃の外国旅行を思い出します。

日本では、基本的に皆さん日本語で書いたり、話したりするだけなので、こういう多言語が飛び交う場に出くわすことがないですが、これが世界の実体だということを実感します。つまり世界には色んな国の人がいて、いろんな言葉を話し、ただし、皆で共通の目的を達成して協力するためには共通語が必要になり、現代ではそれが英語一択なのです。

(ある意味、日本の東京と構図は似てる?)

最近、日本に興味のあるウクライナ人とイスラエル人とよく日本について話してて、日本語も話しているので、日本語が第4派閥になるよう頑張ります(謎

欧米の会社はオフィスの中央に皆でくつろぐスペースを用意してるの、あれいいよね

大学の時にフランスに企業インターン行った時に、オフィスの中央に休憩スペースがあって、おやつやコーヒー片手に同僚と談笑してくつろげるスペースがありました。

休憩スペースに近い場所で働いている人もいるので、こんなに大声で話したり笑ったりして邪魔になったりしないのかなと思ったけど、日本的な「仕事している人のじゃましちゃいけない」みたいな感覚はないようです。たまに仕事してる人が談笑に加わったりすることもあります。

今の勤務先も、オフィス中央に休憩スペース+キッチンがあって、コーヒーを飲んだり、何かおやつを食べたり、同僚と休憩したりしたい人が集まってきて、いつも誰かがいて賑わっています。

これのメリットは違うチームの人とも話をして仲良くなる機会が偶発的に作れることですね。良い人間関係は仕事上で協力しあう上で重要だし、話しているうちに思いついたことが仕事の役に立つこともあると思います。休憩スペース大事。

日本の古い企業だと、タバコ部屋以外の休憩室がなかったりしますよね。自席で休憩する気分にならないけど^^; あるいは最近のオフィスはタバコ部屋すらなくて、そもそも休憩する場所が気軽に行ける場所になかったりします。

皆が集えるような休憩スペースを用意する点は日本の企業もやってほしいっすな。

Friday, December 13, 2013

発音悪くてすんません問題 〜 v と r が通じませんな〜

ちょっと買い物に行った先のちょっとした登録で、メールアドレスを求められて、口頭で伝えましたが、なかなか通じません。こういうのはあまりないので、地味に凹みますね。

店員さん「メールアドレスを教えて下さい」

私「えーと、v 」

店員さん「b ですか?」

私「v ですって、 v!」

店員さん「b ですか?」

私「vですって!vwxyのvですって!」

店員さん「vwxyですか?」

私「いや、だからさっきのはアルファベットの配置の話をしただけで、vを入力してくださいって。ここのキーですよ。ここの。」

店員さん「ああ、はいはい。vですね。」


こういうやり取りを r についてもやって凹みました。

この後、Nike Store に似てさらにいろいろ起きます。

私「Yelpで Running club があるって聞いたんですが、まだやってるんですか?」

店員さん「どういう種類のやつですか?」

私「え?種類?」

店員さん「ああ、例えば、iPhone を押せるとか?」

私「え?iPhone と Running club とどういう関係が?え?」

店員さん「じゃ、お見せしますから、ついてきて下さい」

「Runnning groves」を紹介されました。とても凹みます。

Nike Store の店員さんはアメリカの方ですが、愛想よく日本語で対応してくれたので、まあ、最後は和みましたけど、発音の特訓が必要ですね。。

Thursday, December 12, 2013

参加者全員がリモートから参加するタイプのオンライントレーニングを受講

現在業務で扱っているソフトウェア製品の主に利用に関する技術的なトレーニングを受講しました。内容は置いといて実施形態が興味深かったので、ここに記録しておきます。

全米各地にいる受講生と講師がリモートから参加


まず、特定の教室で開催する形式ではなく、受講生と講師が全米各地にいてインスタントメッセンジャー(GoToMeeting)を活用して受講する形式です。日本では、特に都心の場合、どこかの企業の会議室が教室になっているケースが多いですが、やはりアメリカとなると物理的に通えない人が多いらしく、こういうリモートでやるタイプのトレーニングが多いようです。

受講生が演習環境の整備された仮想サーバにアクセスして演習


リモートでどうやって講義や演習をやるかというと以下の通りです。
  • 教材は事前に配布しておきます。
  • 講師と受講生は GoToMeeting というソフトウェアを通してリモートで会話できるようにします。チャットにも対応しているので、口頭では聞き取りずらい説明も文字で伝えます。
  • 演習で使うPCは、ReadyTech という企業が提供しているサービスを利用しました。
    • 具体的には受講生が各自ReadyTech の用意した仮想サーバ(Windows Server)にリモートデスクトップでアクセスします。
    • 仮想サーバには演習に必要な環境が一通りそろっています。
    • 講師からのデモはこの環境で行います。
    • 講師側からは受講生の画面が見える状態になっています。
    • さらに、受講生が詰まった場合には講師が受講生のサーバのコントロールを奪って操作方法を実演することもできたようでした。

いわゆる Coursera のような教材がオンラインで提供される自習スタイルのオンライン学習はよく見ますが、講師付きで講義・演習教材をオンラインでやる機会はあまりなかったので、なかなかよくできているなと感心しました。

全米各地から初級編へ26人が参加、上級編へ4人が参加、やっぱ質疑は活発


最初の講義の日に簡単な自己紹介がありましたが、講師は東海岸の人、西海岸在住の人もいましたが、アメリカの内陸の人もけっこー参加していました。

初級編で26人くらいリモートで参加していました。この任数はちょっと大杉な感じですが、演習は基本的に手順書に沿って操作をなぞるだけなので、あまり問題にはならないようです。

日本のトレーニングとの違いは質疑が活発だということ、日本だと質問する人が少ないですが、アメリカは分からなかったらとにかく聞きまくるので、積極的に質問します。時には受講生同士で意見交換したり、アドバイスが飛んだりしていました。アメリカっぽいですな。


以上、アメリカでのオンライントレーニング受講体験記でした。オール英語でやや疲れました^^;



Tuesday, December 10, 2013

アメリカの乾電池の種類

マウスの電池が切れそうなので、近所のスーパーに電池を買いに行きました。で、電池は見かけたんですが、どれが単三なのか全く分からず^^;

店員さんに「単三」ってどれですか?と聞くわけにもいかないので、スマートフォンで調べてようやく種類が分かりました。

一般的なアルカリ乾電池の種類の対応は以下の通り。

  • 単一電池 = D (D battery)
  • 単二電池 = C (C battery)
  • 単三電池 = AA  (double A battery)
  • 単四電池 = AAA (triple A battery)
  • 単五電池 = N (N battery)

日本では小さい順に単一、単二となっているのに対し、アメリカの方はアルファベットが変わる点が分かりづらいですね ^^;  
  • 日本の家電などは単三電池(アメリカのAA)を使っている場合が多いですが、
  • アメリカのTVのリモコンなどはAAA(日本でいう単四電池)でした。

とりあえずは単三ならAA、単四ならAAAと2種類覚えておけばなんとかなりそうだとは思います。


(参考情報)

Monday, December 9, 2013

日本に興味のあるアメリカ人と一緒に阿波踊りの練習をしました

NYを訪問して阿波踊りを紹介するプロジェクトがあることを皆さんご存知でしょうか?ま、これに限らず、徳島の方々は何十年と海外に人を派遣して阿波踊りを紹介する取り組みはずっとやってます。

それを知った時から、外国に日本文化紹介するのすごいなーと感じていたので、サンフランシスコに赴任してやることといえば、やはり現地の連に入って、お祭りで踊る。これですね。

で、赴任した翌週には北カルフォルニア阿波っ子の会(徳島県人会も兼ねてるそうっす)に参加してみました。聞くところによるともっと色んな人に参加してほしいという話を聞いていたので、meetup.comにある日英のLanguage Exchangeの会で練習会参加者を呼びかけてみました。

結果は、10人登録、直前に5人がキャンセル、3人は連絡なし、来たのは2人。アメリカ人にだけ呼びかけたわけではありませんが、来たのはアメリカの方でした。来てくれた2人は若くて、日本文化に関心が高くて、踊りも楽器もチャレンジして、異文化体験に満足そうな様子でした。




まあ、まずまずと言ったところでしょうか。関心がある人は増えているようなので、この調子で勧誘活動して現地のアメリカ人も大勢参加して桜まつりで踊れればと思ってます。

Sunday, December 8, 2013

欧米人顔近いんですけど問題

大学生の頃、フランス人の頬を合わせる挨拶習慣に驚いた


大学生の頃に、大学の国際インターン制度を使ってフランスの企業で3ヶ月インターンをやったことがあります。初めての海外生活で驚いたのがフランスの挨拶習慣です。

職場の同僚の女性とは毎朝ビズー(ほっぺたを合わせてキスの音真似をする)をしますし、男性とは目を合わせながら硬い握手をしました。日本では考えられないくらい、家族や恋人以外の人と体を密着させる機会が多いことに驚きました。日本人同士の集まりで、家族・恋人以外の人からそこまで身体的接触を受けることはまずないので、身体的接触に対する考え方は文化によって大きく変わるんだなということを意識した体験でした。

顔が近すぎて職場での会話が息苦しい


この人通しの距離感を強く意識するのが職場での会話です。今はアメリカの職場に勤務していますが、やはり話をする際の顔の密着具合がすごいです。欧米人は、日本人よりも顔を密着させてきます。もう息苦しいくらいの距離感です。

私の直属の上司とOJTのリーダーはウクライナ(旧ソ連邦)の人ですが、ものすごい顔を密着させて話をしてくるので、たまに苦しくなって、「あれ、英語で何て言うんだっけー?」みたいな表情して、視線をずらす時があります^^; 相手が男性の場合、「ちょっとおっちゃん近いよ!」となんとも言えない感じになります^^;

ヨーロッパのおば様は、たまにほっぺにマジキスしてくるのはなぜ?


フランス人の挨拶習慣、職場での会話で顔近いよ問題に続いてさらに謎があります。これはアメリカ人ではなく、主に欧州の年配の女性ですが、彼女らはほっぺを合わせるどころか、ほっぺにキスしてくる人がいます。

フランスに住んでいた時は、世話役だった大学の先生は会う度にほっぺにキスしてきましたし、今回のアメリカ生活では年末の holiday party でも挨拶としてほっぺたを合わせようとしたらキスしてくるおば様(ヨーロッパ人)が数名。。。

どの方も年が離れすぎているので、この年で母親にキスされているような感覚になって、複雑な心境ですが、、、、もしかするとヨーロッパ人女性なりの親愛の印なのかもしれません。。

Saturday, December 7, 2013

欧米と日本の採用に対する考え方の違い(欧米には新卒採用がありません)

欧米と日本では採用に対する考え方が全く違います。このエントリでは私が知っている範囲でその採用に対する考え方の違いをご紹介します。

総論


総じて言うと日本は、高度成長期に確立された慣習が未だに残り続けている関係で「新卒一括採用」という珍しい採用の仕方をしています。新卒にとっては職歴がなくてもポテンシャルで採用してくれるので、相対的に楽な社会のような気がします。このチャンスを逃す手はありません!また、日本は専門性を問わない新卒採用が多いことから、会社の事情通なジェネラリストを生み出しやすい社会のような気がします。

一方で、新卒採用に偏りすぎた関係で、中途採用市場が未成熟だったり、中途採用に合わないような制度が残っていたりします。例えば、年齢の足切りがあったり、プロパー・中途・契約社員で明確に待遇の差を付ける会社もあるようで、中途は欧米より厳しい気がします。これは一方で批判されていることでもあるので、なくなっていく傾向にあるでしょう。

(どっちが優れているかという結論はないですが、仕事の専門性が高くなっている現代に新卒一括採用はそぐわないような気がしていて、日本もだんだん中途採用がもっと一般的になるような気がします。)

(1) 欧米には新卒採用がなく、新卒は中途採用に応募するしかない


日本の大手企業は新卒一括採用を基本として、通年で中途採用も行っているところが多いと思いますが、これは欧米の常識とは大きく違うようです。

欧米では基本的に中途採用しかなく、たとえ新卒であっても中途のポジションに対して応募するしかありません。当然、中途採用なので、職歴や専門・スキルの有無を問われます。新卒の人は基本的に職歴がないので、どうするかというと在学中にインターンに参加して職歴を作る必要があります。そういった背景からインターンシップの市場がかなり充実しているようです。

卒業後も中途採用を通らなかった場合は、インターンといった正規職でないポジションに応募して職歴を作る人も多いようです。残念ながら採用されずにずっと非正規職を転々とする人が少なからずいる点は日本の若年層にフリーターが多いのと似ている気がします。

なぜ日本には新卒採用があるのか?


私は労働関係の専門家ではないので実際のところよく分かりませんが、Wikipediaの記述によると、新卒採用は高度成長期の名残のような気がします。この頃は、大量生産・大量消費の時代であり、採用の個別性が低く、高卒を大量採用すれば事足りていたからだと思います。結果的に新卒採用中心になってしまった反動で、欧米と比較して中途採用市場が未成熟のままになってしまい、さらに新卒採用をやらざるを得ない状況になっているような気がします。(最近では、中途採用市場が活性化してきているので、状況は変わっていると思いますが)

(2) 採用の際には必ず Job Description (職務記述書)が用意される


欧米では採用の際に必ず Job Description という仕事内容や責任範囲を記載した文書が用意される事が多いようです。これは採用するポジションの管理職に当たる人が作成し、中途採用の募集をかける際に使われます。仕事内容は基本的に Job Description に書かれていることをやります。

日本の新卒採用だと、採用する側・される側の両方についてポジションに対して応募するのではなく、会社に応募しているような状況が多いような印象を受けます。(就職ではなく就社?) そのためか、 募集の際に Job Description のようなものはなく、採用した後も採用時とは違ったポジションにローテーションするケースが多いと思います。

(最近は職種別採用が増えてきて、応募の際に職務内容の説明があるケースが増えているのだとは思いますが)

(3) 採用の判断は受け入れる部署の担当者が行う


日本では、人事部が新卒採用の権限を持っていて、一括採用した後に本人と面談して最終的な配属先を決めるケースが多いのではないかと思います。

欧米の企業では、基本的に採用したい部署の人が採用の権限を持っているようです。どのポジションに何人ほしいのか、各ポジションのJob Descriptionをその部署のマネジャーが決め、採用の面談はその部署の人達で行いますし、採用するかどうかは受け入れ部署が決めます。

人事部は採用是非の判断するわけではなく、主に募集の広告を掲載したりする補助的な仕事をしているようです。中途採用なので、採用ポジションの専門性や募集の背景について把握している人が決めるのは合理的な気がします。


(4) 中途採用では年齢・性別・人種による差別は禁止


日本では基本的に若い世代(30代中心)を採用することが多いようですよね。採用の際にも年齢をはっきり書いているケースがあります。

一方で、特にアメリカでは年齢・性別・人種などによって不採用にすることは禁止されているので、採用したいポジションに見合った職歴などある方であれば採用されます。

先日、うちの職場に40代後半くらいだと思われる方がサーバーサイドエンジニアとして中途採用されていましたが、日本ではそれくらい年齢の高い人をエンジニア職で中途採用しているのをあまり見ないので、少し驚きました。

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特にこれといった結論もなくダラダラと書いてしまいました。また国ごとの違いなどあれば別エントリで書いてみます。